糖尿病の包茎手術
糖尿病は、血糖値が上昇し、尿に糖が排出される疾患です。糖尿病を併発すると包茎が進行することが良く知られています。包皮の炎症が治らない、包皮に亀裂を生じて痛みが強い場合には、包茎手術が必要になります。糖尿病の包茎手術における問題点や注意事項について解説させていただきます。
糖尿病により包茎が進行する
糖尿病を患うと、細菌に対する抵抗力が低下し、包皮や亀頭部位に炎症が起こりやすくなります。包皮と亀頭の癒着が強くなり、包皮の締め付けが強くなるために包茎が進行して、剥け難くなります。剥け難くなると、衛生管理が難しくなります。炎症や亀裂が更に強くなり、包茎が進行するという悪性化スパイラルに陥ることになります。
糖尿病により亀頭包皮炎を繰り返す
糖尿病により生じた亀頭包皮炎は軟膏に反応し、一時的に改善しますが、再発を繰り返します。排尿時におしっこが沁みたり、平常時でも痛みや痒みが強くなったりすることにより、日常生活に支障をきたすことになります。
糖尿病の包茎手術は引き受けてもらえないことがある
糖尿病の包茎手術は、化膿する可能性が高くなること、切開した傷の癒合不全が生じることがあることから、難易度が高くなります。そのため包茎手術を希望しても引き受けてもらえないことがあります。家の近所のクリニックで、手術を引き受けてもらえなかったという理由で、仙台中央クリニックに、遠方から糖尿病の包茎手術のお問い合わせが増えています。
糖尿病包茎の術前注意
手術前に、これまでの糖尿病歴を詳しくお聞きします。血糖や尿糖、HbA1などのデータが分かれば、答えられるよう整理しておいてください。
現在服用中の薬がある場合は、内容を伝えられるように整理するか、お薬手帳を持参してください。
手術前は、暴飲暴食は避けて、カロリー制限をしている方は、決まった量を摂取してください。
糖尿病性包茎の術後注意
渡された内服薬はきちんと服用してください。
医師の指示通り術後の経過観察を行い、異常があれば直ぐに報告してください。
医師の指示があれば、来院していただくことがあります。
規則正しい食事により、血糖の変動を出来るだけ抑えてください。